はじめに
お久しぶりです、うえすです!
今回は、ウルトラサンムーン シーズン13のダブルレートで使用していたイルミーゼ軸のパーティを紹介したいと思います。
特に、イルミーゼに焦点を当てて詳しく紹介しているので、ぜひ読んでいって下さい!
〈もくじ〉
構築経緯
パーティを組むにあたって、相手の上から高火力を押し付ける構築を使いたいと考えていました。
そこで目を付けたのが、追い風によるS操作と、うそなきによる火力補助のできるイルミーゼ+高火力範囲技を持つメガリザードンYの組み合わせです。
この組み合わせは自身がシーズン5で使っていたこともあり、これをベースにすることにしました。
過去記事はこちら↓
構築の概要
今回の構築の軸。上記の通り、追い風展開からメガリザードンYの晴れねっぷうで制圧していきます。
イルミーゼのうそなきで相手の特防を下げ、疑似的に火力の底上げを図ったり、アンコールで相手の展開を妨害して立ち回ります。
リザードンに並ぶエースとして、専用Zがイルミーゼのうそなきによる補助の恩恵を得られる点、リザードンYが苦手な、バンギラス、ヒードラン等に強く出れる点を評価し、ジャラランガを採用しました。
ねこだましといかくという優秀なサポートとアタッカーを兼任できるガオガエン、エースの2体で特に厳しいカプ・レヒレに強いカミツルギを組み込みました。
カミツルギは、イルミーゼのうそなきによる火力補助の恩恵は受けられませんが、自身の特性であるビーストブーストにより、相手を倒すたびに攻撃が上昇するため、素のすばやさの高さもあり上から制圧するというコンセプトにフィットしていました。
ここまで組んで、残り1枠でパーティに欲しい感じた要素としては、
・対トリックルーム
・対雨パ
・電気技の一貫性切り
でした。
そこで、特性により水技を無効化でき、電気技の一貫を切れて、ランドロスのいかくが痛くない、よびみずトリトドンを添えました。対トリックルームには強いと言えませんが、素早さは低い部類なので、上手く立ち回っていきたいです。
個体紹介
イルミーゼ
性格:のんき 特性:いたずらごころ
持ち物:オボンのみ
実数値:171-67-126-x-119-81
(努力値:244-0-156-x-108-0) ※S個体値0
- おいかぜ
- うそなき
- アンコール
- とんぼがえり
〈技構成について〉
最初にイルミーゼを使い始めた時は、とんぼがえりの枠をでんじはにして、フルサポートにしていました。
しかし、この技構成では相手の悪タイプやサイコフィールド状態時に、おいかぜ以外に出来ることがなくなり、放置される場面が多い事が気になりました。そこで、相手の動きを確認しながら交換ができる とんぼがえり を試験的に採用したところ、非常に使い勝手が良く、特に雨パとの天候の取り合いで有用だったためこの技構成で確定させました。
〈性格と努力値振りについて〉
技構成が確定しましたが、ここで一つ懸念点が生じました。それは、全く同じ技構成がエルフーンで可能だという点です。もちろん、タイプの違いなどで単純に下位互換になることはない(はず)ですが、できることなら差別化を行っていきたいです。
そこで、注目したのがエルフーンよりもイルミーゼの素早さが低いところです。
イルミーゼを最遅にすることで素早さ実数値は81、これは4振り60族(ガオガエン)と同速であるため、ガオガエンの素早さを少し上げることで、イルミーゼ+ガオガエンの並びから、
ガオガエンのとんぼがえり→イルミーゼのとんぼがえりでガオガエンを再度繰り出し
という動きが可能になり、威嚇を複数回入れる動きがとれます。
さらに、こちらが追い風下だと、相手の最速96族と同速であるため、相手次第では追い風中でも後攻とんぼがえりができ、安全に裏のエースにつなぐことができるというメリットも生まれます。これはエルフーンにはできない芸当だと思います。
ここまでの考えを踏まえ、今回はダブル環境に多いランドロスを意識して、Bに性格補正のかかる のんきに。
そして努力値はHを16n-1、意地っ張りランドロスのダブルダメージ岩雪崩を超低乱数2発に抑えられるまでBに振って、残りをDとしました。
これまでイルミーゼを複数育成して使用してきましたが、個人的には間違いなくこの型が使いやすかったです。
後攻を取りたい+特性いたずらごころのためSが不要で、またとんぼがえりも一番の目的は裏への交換なので火力も必要ありません。そのため、努力値を全て耐久に割くことができるので、想像よりも耐久を確保でき、控えに戻して二度目の追い風展開まで考えられるところが魅力でした。
調整に関しては、生意気HD振りにすると、臆病カプ・コケコのエレキフィールド10まんボルトZを最大乱数切って耐えるまで特殊耐久を上げられるので、もう少し考える余地があるかもしれません。
そしてSも、追い風下で最速メガメタグロス抜き(個体値20-23)まで上げると、上記のガオガエンとの動きをしやすくなりそうです。
ちなみに、うそなきを使わないならA種族値の高いバルビートの方が良いです。
リザードン
性格:おくびょう 特性:もうか→ひでり
持ち物:リザードナイトY
メガ前:169-x-119-133-105-158
メガ後:169-x-119-183-135-158
(努力値:124-x-168-28-0-188) ※めざ氷個体で王冠未使用
- ねっぷう
- エアスラッシュ
- おいかぜ
- まもる
1枠目のエース。晴れ+範囲技のねっぷうでゴリゴリ押していきます。今回は耐久と素早さに努力値を割いたため、特攻に振れていませんが、それでも天候の恩恵は大きく、イルミーゼのうそなきと合わせて、多くの相手を倒してくれました。
技は、相手のジャラランガ隙を見せたくなかったため、エアスラッシュを採用しました。(無振りジャラランガに超低乱数1発)
残りは、イルミーゼを選出しなかった場合に使うおいかぜ、イルミーゼのおいかぜ待ちのためのまもるです。
ジャラランガ
性格:ひかえめ 特性:ぼうおん
持ち物:ジャラランガZ
実数値:150-117-145-167-126-137
(努力値:0-0-0-252-4-252)
2枠目のエース。リザードンと同じく上からジャラランガZを打って制圧していきます。
リザードンに強いバンギラスを見るために、性格下降補正がかかっていますが物理技のドレインパンチを、また両エースで厳しいカプ・レヒレをうそなき+Zでの能力上昇で無理矢理突破するためにでんげきはを仕込みました。(D2↓のH振りカプ・レヒレに、C1↑でんげきはが12.5%の乱数1発)
後述しますが、シーズン後半はカミツルギを採用したため、技構成は見直す必要があるかもしれません。
ガオガエン
性格:いじっぱり 特性:いかく
持ち物:フィラのみ
実数値:189-177-120-x-111-90
(努力値:148-204-76-x-4-76)
主な役割は、初手にイルミーゼが出せない際に、ねこだましでのリザードンの追い風やジャラランガZの補助や、とんぼがえりと威嚇でサイクルを回すことです。Sは追い風下で最速メガメタグロスを抜けるところまで振っています。
補助ができる上に、アタッカーも可能であるため、リザードンと弱点が被っていても非常に選出率が高かったです。
カミツルギ
性格:ようき 特性:ビーストブースト
持ち物:ノーマルZ
実数値:151-202-153-x-65-177
(努力値:132-4-12-x-108-252)
2匹のエースで厳しいカプ・レヒレに対して強く、物理方面で上から殴るエースにもなり得ることから採用しました。
カミツルギを出したい場面は、ジャラランガZを撃てない場面(相手にフェアリーが多い)がほとんどだったので持ち物をZクリスタルに、そして技はリザードンやサンダーなど、通常だとカミツルギで不利を取る相手に不意をつくギガインパクトZにしました。
実際に、初手でサンダーをZ技で落としてビーストブーストし、全抜きできた試合もあったので、切り札としては十分な働きでした。
しかしAにほとんど振っていないため、相手が耐久振りだと倒せないこともあり、ガオガエンのねこだましと重ねるなど、過信は禁物でした。
トリトドン
性格:ひかえめ 特性:よびみず
持ち物:マゴのみ
実数値:207-x-105-138-115-60
(努力値:164-0-132-108-100-4)
- だいちのちから
- れいとうビーム
- じわれ
- まもる
対雨パを意識してのよびみずトリトドンです。
初手に置くよりは、裏に控えているかもしれないという見えない圧力をかけるように扱うと強かったです。
天候の取り合いをする際に、
リザードンYをトリトドンに交代→イルミーゼのとんぼがえり→リザードン繰り出し
で、1ターンで水技を吸いつつ再度晴れを展開する動きができるようになるので便利でした。
技は最初は熱湯を採用していましたが、晴れとアンチシナジーであること、水技を撃ちたい相手がいなかったことから、負けが続いていたメレラキに足掻くことができるじわれを仕込みました。
選出など
- 基本選出
基本は、イルミーゼ+リザードンorジャラランガで追い風を展開しながら、または展開後にうそなきを絡めて火力で押していく動きになります。
イルミーゼが落とされれば、追い風状態でリザードンとジャラランガを並べられるので、両エースで制圧しましょう。
- 対雨パ
相手の初手にニョロトノorペリッパーを出してきていなければ、間違いなく2ターン目に交代出ししてくるので、リザードンをトリトドン交代+イルミーゼのとんぼがえりでリザードン出しをすると、水技をケアしながら晴れを再展開できます。リザードンがエアスラッシュを持っているので、トリトドンが苦手なルンパッパも落としにいけるのが良いです。
初手に雨降らしがいるなら、2ターン目はうそなき+攻撃で負担をかけ、3ターン目以降に上記の動きを取って、晴れを維持できれば勝ちが近づきます。
今回は雨パに対しての戦績が非常によく、とんぼがえりの有用性を実感する試合が多かったです。
- 対砂パ
ガオガエンの威嚇を使いながら、カミツルギとジャラランガで相手をしていましたが、正しい選出法は分からずじまいでした。
バンドリマンダのような並びが多いので、非常に厳しかったです。
いっそのこと、イルミーゼの追い風展開から死に出しジャラランガで頑張る方が良いかもしれません。
- 対トリル
イルミーゼ+リザードンorジャラランガで、うそなきを絡めてトリラーを潰す。
または、初手ジャラランガZで耐久を上げてから、ガオガエンとトリトドンを使って、ジャラランガを残しながらトリルを枯らし、上から制圧のどちらかを取っていました。
トリラーがミミッキュであったり、トリルアタッカーにクチートがいると非常に厳しかったです。
- 対メレラキ
イメージとしては、ラッキーの取り巻きを素早く処理し、Aブーストのかかったカミツルギと、地割れトリトドンの試行回数を稼いでラッキーを突破する方向に持っていきたいです。
カミツルギと地割れを採用してからメレラキに当たらなかったので机上論ではありますが、頑丈スキルスワップを見かけなかったので、この立ち回りが一番可能性があると考えています。
戦績と感想
45勝31敗
最高レート:1700ちょっと 最終レート:1648
序盤にレート1700を達成してからはさらに上へは行けず、結局1600中盤から後半をさまよう結果となりました。
今回は比較的、コンセプト通りにパーティが組めたと思っていたため、結果が伴わなかったのが少し悔しいですね。
反省をするとすれば、最適な選出を見つけられないことが多かった部分でしょうか。
基本選出の項に書いたように、イルミーゼ+リザードンYとジャラランガというざっくりとした出し方はありますが、これはあくまで希望であり、実際はフェアリーが多くてジャラランガが出せないなど、選出を歪まされ、それに対する最適な対処法が見つけられませんでした。
早期に立ち回りを把握できた対雨パの勝率は良かったので、もっとこの相手が来たらこう立ち回る、と決められるようにパーティを組めれば戦績も伸びるのかなと思います。
次は、選出項を詳しく書けるようにパーティを組むことを意識したいと思います…!
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました!
イルミーゼにスポットを当てた構築でしたが、いかがだったでしょうか?少しでも参考になっていれば幸いです。
今シーズンはシングルに熱が入り、そちらで自己最高レートを更新することができました!
この勢いでダブルの方も更新していきたいですね!
シーズン14は使いたいポケモンがいるので、その子とレートを楽しめたらなと思います。
それではこのあたりで!
(もはやパチリスに触れもしなくなったな…)